2023年の収穫
2023年度はかなり暑く乾燥した秋冬で始まりました。その結果と、さらに4月の気温も高かったことから、発芽が通年より早くなりました。5月末から6月初めにかけて雨が降ったので、発芽にばらつきがあったのが調整されました。
夏は乾燥して暑かったため、ブドウは状態もよく熟成度も最高でした。スティルワイン用の白ブドウの収穫は最も暑い地域では8月末から9月初めにかけて行われましたが、黒ブドウは熟成を待って、どの地域も9月半ばに収穫されました。
今年度は干ばつがきつかったため量が少なく、収穫は通常より早めの10月初めに終わりました。
・年間降水量:321 mm
・収穫量:113,000,000 kg
・ビンテージ評価:大変良い
ブドウ栽培情報
・ブドウ栽培面積:31.565 ha
・ブドウ栽培農家数:4.390
・ブドウ品種別栽培面積
2023年、ブドウ栽培面積は前年の31.844haより少し減っています。栽培面積が広い順のリストで見ると、DOウティエル・レケーナの女王、黒ブドウの地場品種ボバルが圧倒的に多く、全体の63.5%を占めています。次は白ブドウのマカベオ、続いて黒ブドウのテンプラニーリョです。タルダナは統計的には栽培面積が減ってきていますが、白ブドウの地場品種ということで注目され、良いワインが造られています。
ぶどう品種 | 栽培面積(ha) |
ボバル | 20,054 |
マカベオ | 4,371 |
テンプラニーリョ | 3,256 |
ガルナチャ | 1,204 |
シャルドネ | 502 |
ガルナチャ・ティントレラ | 469 |
カベルネ・ソーヴィニヨン | 368 |
タルダナ(プランタ・ノバ) | 294 |
メルロー | 227 |
ソーヴィニヨン・ブラン | 165 |
シラー | 151 |
アルバリーニョ | 109 |
ピノ・ノワール | 98 |
チャレロ | 95 |
メルセゲラ | 40 |
その他 | 162 |
合計 | 31,565 |
日本は輸出相手国の第8位
2023年、DOウティエル・レケーナのワインの総出荷量は233,107.72 hlで、国内市場向けが44%、輸出が56%を占めています。輸出相手国はトップが英国27,057 hlで12%近くを占め、続いてオランダ、ロシア、ドイツ、中国、アイルランド、そして第8位が日本です。
タイプ別で見ると、国内市場は白29%、ロゼ6%、赤65%、国際市場は白24%、ロゼ16%、赤60%です。日本の場合、総量4.074,36hlで、白1,877.29hl(46%)、ロゼ258.62hl(6%)、赤1.938,45hl(48%)で、白と赤のバランスがとれています。