真っ赤なURの文字のロゴはウティエル・レケーナのワインの印です。
スペインワインの原産地呼称(DO)ウティエル・レケーナは、スペインのなかでも地中海沿岸にあるバレンシア州の内陸部にあります。
その歴史は紀元前7世紀にフェニキア人がブドウ栽培とワイン造りの技術をこの地に伝えたことから始まります。ウティエル・レケーナは長い歴史を持つ優れたワインの産地として、スペインのワイン法ができたができた1932年に原産地呼称に認定されています。
地中海からは約70㎞離れた高原台地に位置しています。そのため気候は地中海性ですが、平均標高が750mという条件も加わり、内陸性気候の特性も備えています。
ブドウ栽培総面積は32.939haで、4.543 軒のブドウ栽培農家があり、110社のメーカーが登録しています。
主要品種は黒ブドウのボバルで、この地域の地場品種です。全栽培品種の64,5%を占め、その栽培面積20.500 haのうち44%が樹齢40年以上の古木です。
ボバルからは赤ワインだけでなく、ロゼ、ブラン・ド・ノワールのスパークリングも造られています。
DOウティエル・レケーナのワインは総出荷量の60%が世界の80か国に向けて輸出されています。